ご要望
1、和風なイメージはそのままに、さらに侘び寂びの雰囲気も欲しい
2、内玄関を創り、日頃の出入りがしやすく、落着いた感じにしたい
3、和室とDKを一室にして 広く くつろげる リビングにしたい
プランのポイント
かなり古い建物なので 各所に汚れ、割れ、狂い、劣化が目立つ状態
天井・壁は やり替、木部(特に床の間)等は 狂いの大きな部分はやり替、他は清掃、研磨の上、古色に合わせて 塗装した。
特に 座敷の鴨居上の 垂れ壁を撤去、ご主人お気に入りの古式の欄間を取り付け、柔らかな 続き間となった。
玄関入った土間奥に、内玄関を創る。袖壁に 変り桟の 窓を設ける。
奥様の趣味の オブジェを配し 優雅な雰囲気を かもし出している。
築80年以上、お隣がお寺 廻りの道路は広くはないが、落着いた昔ながらの風情をかもしだす。
先代の後10年位空家となっていたところに、息子孫家族が帰り住むことになった。
由緒ある格調高い構えである。ただ経年変化による劣化が進み基礎も昔のままである。
若い家族が住みやすく、耐震性を増して欲しいとの要望である。
元より私共は 基礎は一番大切な部分として、補強には絶対の自信を持っており 伝統を加味したデザインと共に、とても楽しく施工させて頂いた。
ご要望の中に、耐震強化の他、昔からの坪庭を残すこと、車が一台置けること、防犯性向上等が主なもの
基礎は布基礎併設のベタ基礎にやり替、基礎より柱、土台と金物で緊結、筋交を増し、構造合板 火打増設により耐震性を向上、和壁の仕上りは珪藻土
特に気を使ったのが玄関までのアプローチ 既存の土塀に合わせた門構、桧材御影石使用で 昔からの坪庭と調和、とても喜んで頂いた。