耐震診断(一般住宅)対策について

昭和56年以前に建築された、築28年以上の建物は要確認!

我が国は地震が多く発生します。大地震のたびに、建築基準法が強化改正されてきました。
そのため、建築物は建てられた年により、強度も違っています。
1981年(昭和56年)の建築基準法の改正で、大幅な強化がされました。「新耐震基準」です。
この年以前に建てられた建物は、新基準に合わない物件がほとんどと考えられます。
ぜひとも、耐震診断をして、我が家の現状を確認していただきたいのです。万一安全基準を満たしていない場合は、耐震補強を強くお奨めします。

耐震診断(木造建築)の内容

木造建築の耐震診断の方法は「地震の縦揺れ、横揺れに、どのくらいの強さで抵抗できるか」を調べるものです。

(1)まず全ての元になる基礎です。建物全体をがっちり支えなくてはなりません。
基礎全体が水平で傾きは無いか、ひび割れていないか、コンクリートが劣化していないか、等を確認します。ある程度で自分でも確認できます。髪の毛位の小さなひび割れは心配ないですが、楊枝がスーッと入るようなひび割れは、補強が必要となります。

(2)次に壁です。木造構造の耐震では、壁が一番大切なポイントとなります。
がっちりした強固な壁が多い程安全なのです。全部を強固な壁にすれば強いのですが、それでは住まいになりません。
そこで、いかに強固で有効な壁をバランス良く設けるかが重要です。当然、その強固な壁と基礎、土台との緊結も必要条件です。それらの総合力を調べます。
補強には筋交、構造合板、緊結金物を利用し、壁の補強度を増します。

(3)壁に囲まれた水平床面もがっちりしなくては、上下に揺れを増幅してしまいます。
古い建物程、水平耐力不足の傾向があります。補強には火打ち梁、構造合板を追加します。

(4)屋根、瓦葺きは強風対策には有効ですが、地震に対しては不利と考えられます。
特に土で作った古い葺瓦は重く、揺れを強調します。
最近では瓦といっても薄く軽いセラミックタイプが主流になっております。金属瓦、化粧スレート瓦と軽さでは良いのですが、耐久性やデザイン性からも本瓦も捨てがたいところです。
診断では、重さを主に判断します。対策としては、デザイン性を損なわずに、いかに軽くするかです。

耐震構造、免震構造、制振構造の違いは?

構造

(1)耐震構造(木造、鉄骨、鉄筋コンクリート)

地震、強風に対抗するため、基礎、壁、屋根を強固に緊結する構造です。
木造住宅の耐震対策の補強方法です。

(2)免震構造(中低層のコンクリート、鉄骨、プレハブ)

ダルマ落としのように、地震の動きを基礎と建物土台部分でかわし、揺れを軽減する構造です。
最近、公共の建物にも事例があります。
地面と建物の間のフレキシブルな対策が難点。費用的にも高価です。

(3)制震(振)構造(超高層建築)

やじろべえのように、揺れを減衰する構造。エネルギーを吸収するダンパーを各階に付加する構造もあります。これらの制御を自然に行わせるか、コンピュータで強制的に制御する方法もありますが、いずれも大変高価な構造です。